咲く‼︎‼︎‼︎
ちょっとアウトプットなブログ。
「お前は浅い。すべての物事に関してだぞ。」
って、師匠からお言葉を頂戴しました。
どこかで分かっていて、それをコンプレックスにも感じていた部分も少なからずあったのでめっちゃ刺さりました。
去年まで私は生活を保証された安全地帯に居て、そこでブレない信念やポリシーを一丁前に持ってるフリをしてました。
自分の「浅さ」に向き合う必要も無かったし、そこは見て見ぬフリをして、強いフリ、ポジティブなフリ。
いざ安全地帯から一歩出てみれば、ブレっブレ。
ここ数日
浅さと深さの意味とはなんだろう。深い人間になるにはどうしたら良いんだろうとずっと考えてました。その考えがもう安直だし、既に浅い笑。
今日、ひょんな事から大きなヒントを貰いました。
周りを固めている無駄なものを一つずつ剥がしていって、心の真ん中に残る、決して譲れないピュアでシンプルな自分の大切な物を大切にしてあげたいと思いました。
自分を褒められるのは下した決断を後悔した事は一度もないし、ある意味で誇りとも思えているところ。
すぐ泣く性質はなかなか変わらないけど本当の強さとは何なのか少しだけ分かった気がした今日でした。遅いね。
泣くのって、悲しい時や辛い時だけじゃないよねー。
けど、これからは本当に少し控えようと思います。
いっつも私のウダウダに付き合ってくれてた人、どうもありがとう。
11月までは「咲く」の主人公である飯田聡子と共に進みます。
「一歩一歩まっすぐ前へ。自分の輪郭を掴みに行こう」
ぜひ応援に来てください♪
日本の歌 素敵な春に
演奏会用アリア
「素敵な春に」
作曲 小林秀雄
作詞 峯 陽
まっかな秋 が有名な小林秀雄さんと、
オバケなんかないさ が有名な峯 陽さんが手がけた曲です。
「ある朝 わたしは町かどで
すてきな春にあいました
いきなり心がうろたえて
つぼみがジンとふくらんで
春が手紙をくれました
心で電話がなりました
やさしく腕をくみました
愛することのよろこびを
春がおしえてくれました
春の夜ふけの公園で
言葉が星になったとき
つぼみは花になりました
春が手紙をくれました
心で電話がなりました
あなたの胸でなきました
愛することのよろこびを
春がおしえてくれました」
イタリアの歌にありがちな、
愛してる‼︎私の太陽‼︎私の人生‼︎
みたいな直接的な表現は一切出てこないのに、こんなにも心の動く様や「熱」を醸し出す事の出来る日本語という言語は本当に美しいなと思います。
その分、外国の方にニュアンスを伝えるのは難しいですけれど。
母国語を歌うと、海外の曲よりもダイレクトに心に響くので油断すると泣きそうになります。
泣くのは観客、演者は冷静に!
というのは鉄則ですけど、心の中には泣くくらいの曲への思い入れが無いと出てくる表現も薄っぺらくなっちゃいそうだからそれでも良いかな。
大好きな母国語を、大切に大切に歌いたいと思います♡
中井さーん!
蝶々夫人
このご時世の中、日生劇場にお運び下さいました皆様改めましてありがとうございました。
藤原歌劇団にとって、この蝶々夫人の演出は大切に大切に受け継がれてきた物です。
プッチーニの作品は音楽と芝居の要素が密接に関わり合っています。
(ベッリーニも、もはや演出家ですか?というくらい楽譜に全てが書き込まれていますけど、ベルカントとはやっぱり違いますね)
歌もですけど、芝居のテクニックや知識がまだまだ足りていない私にとって、歌うよりも芝居の側面が要求される「スズキ」はとてもハードルが高い役でした。
細やかな部分の動きまで決められていて、日頃使わない所作を自然にやる事の難しさに直面して、歴代、現役含めてこの役を持ち役になさっているメゾソプラノの皆様の凄みを改めて痛感しました。
日頃のちょっとした動作に対する美意識を、今後もう少し丁寧にしっかりと持っていこうとも思いました。考えてみれば、舞台人としては当然の事なのかもしれないです。
精神的な面で言えば、自分自身を掘り下げて弱さや至らなさと向き合い、自覚し認識してそんな自分を認めてありのままで舞台に立つ事の大切さを今までもこれからも学んでいかなければと思うし、どんな役を歌う時でも自分の癖や性質とその役のチューニングみたいな作業って絶対に必要になってくるけれど…。
スズキに関してはもう、真逆すぎてチューニングどころではなく笑
真逆ならば、人や物を俯瞰で観察してそう動けば良いとかと思っても、エゴや主観の強さが邪魔をしてなかなかそうも行かず…。
外に正解を求めれば、内側が付いて来ず。
終演後、耳と目の肥えた事務所の偉い方々や、演出の粟国淳さんから思ったよりは好印象なお言葉を頂戴出来たのが救いです。じゅんさんが「いや、良かったよ」と言って下さった一言にどんなに救われた事か!笑
とにかく、稽古初回から終演まで周りの皆様に支えて頂き通した一か月でした。
愚痴を言わないとか、相手を思いやるとか、日々の生活を丁寧に生きていくとか、こだわりを大切にするとか、当たり前の事をもう一度見直しつつ、再来月の高知では少しでもブラッシュアップしたスズキを演じられる様頑張ります。
日生劇場 蝶々夫人
オケ合わせも無事に終えて、今週末に迫った藤原歌劇団×ニッセイオペラ本公演「蝶々夫人」の稽古で連日日生劇場に通っています。
去年、日生劇場で歌うはずだったフィガロの結婚がコロナ騒ぎで延期になり違うテアトロでの公演になったので、今回が私の日生劇場デビューとなりました。
決して大きくはないけれど、伝統と格式のあるこの劇場で、同じく藤原歌劇団が大切に大切に受け継いできた粟国安彦先生の演出の「蝶々夫人」のスズキを歌える事がとても嬉しいです。
↑例のシーン。蝶々さんを思うと私が泣きそう笑
↑1人だけ角度違う。ダメなやつ!笑
イタリアオペラではありますが、この演出は日本の所作をとことん追求して作られています。
歩き方、お辞儀の仕方、手の合わせ方、煙管の火の付け方…。
プリマドンナの蝶々さんが歌ってる場面、他のキャストや合唱団の方々も細かな部分まで拘って演技を続けています。
西洋のキャラクターを演じている時とは根本から全てが違って、難役だとは思っていたけれど私とっては想像以上に難しくて、立ち稽古序盤から通し稽古までこの世界観の中にどうやっても溶け込めなくて色々と悩みました。
劇場入りして、受け継がれた素晴らしい舞台セットに包まれたら、これまで様々な先生方にご教示頂いた事が不思議と少しだけ身体に落ちてきた気がして、スズキを演じるのがやっと楽しくなり始めました。
明治初期の女性の暮らしとはどのような物だったのか想像しながら、土曜日まで楽しもうと思います。
毎日手を合わせる劇場の神棚
着登板
8月には高知県でも歌わせて頂きます♪
初、四国!
オペラ彩 カルメン
本来であればオペラ全幕の予定だったのですがコロナの影響を受けて来年に延期。
プレコンサートという形で歌わせて頂きました。
コンサートのはずが、衣装あり照明あり演技ありの豪華版。
今回はピンクで少し可愛い衣装のカルメンとなりました。
共演の方々もとても豪華でした。
なんか、歌い終わってから物凄く沢山写真を撮りました笑
言わずと知れたメゾソプラノの鳥木弥生さん
初めましてでしたが、大活躍の美しいソプラノ鷲尾麻衣さん
稽古中から素敵すぎた原田勇雅さん
再開した小野弘晴さんと、初めましての飯田裕之さん
優しく可愛らしい奥村さゆりさん
オフショット。ボエームの舞台道具をバックにホセを刺す私笑
イタリア物とフランス物って、根本の発声やらテクニックやらは同じでもやっぱり違うというか。
フランスの言葉を甘く色っぽく艶やかに歌い込むにはイタリアのオペラの時とは違う余裕が必要なんだなと思った今回。
佐藤マエストロはフランスオペラに本当に精通していらっしゃるので、来年の全幕までに更にブラッシュアップしたいな。
皆様ありがとうございました。また来年。
からの、今から藤原フィガロの稽古ですー。