日生劇場 蝶々夫人
オケ合わせも無事に終えて、今週末に迫った藤原歌劇団×ニッセイオペラ本公演「蝶々夫人」の稽古で連日日生劇場に通っています。
去年、日生劇場で歌うはずだったフィガロの結婚がコロナ騒ぎで延期になり違うテアトロでの公演になったので、今回が私の日生劇場デビューとなりました。
決して大きくはないけれど、伝統と格式のあるこの劇場で、同じく藤原歌劇団が大切に大切に受け継いできた粟国安彦先生の演出の「蝶々夫人」のスズキを歌える事がとても嬉しいです。
↑例のシーン。蝶々さんを思うと私が泣きそう笑
↑1人だけ角度違う。ダメなやつ!笑
イタリアオペラではありますが、この演出は日本の所作をとことん追求して作られています。
歩き方、お辞儀の仕方、手の合わせ方、煙管の火の付け方…。
プリマドンナの蝶々さんが歌ってる場面、他のキャストや合唱団の方々も細かな部分まで拘って演技を続けています。
西洋のキャラクターを演じている時とは根本から全てが違って、難役だとは思っていたけれど私とっては想像以上に難しくて、立ち稽古序盤から通し稽古までこの世界観の中にどうやっても溶け込めなくて色々と悩みました。
劇場入りして、受け継がれた素晴らしい舞台セットに包まれたら、これまで様々な先生方にご教示頂いた事が不思議と少しだけ身体に落ちてきた気がして、スズキを演じるのがやっと楽しくなり始めました。
明治初期の女性の暮らしとはどのような物だったのか想像しながら、土曜日まで楽しもうと思います。
毎日手を合わせる劇場の神棚
着登板
8月には高知県でも歌わせて頂きます♪
初、四国!