オペラ歌手 丹呉由利子blog

メゾソプラノ 丹呉由利子のブログ

コンサート前日、発熱。

明日は旧友とのデュオコンサートの本番!

そして現在発熱中…。ちーん(←古)

喉をやられていないのが不幸中の幸いです。

 

ここの所、体調管理の悪さが原因で周りに迷惑をかける事が多いので来年は暮らしのリズムを少しゆとりのあるペースにしないといけないのかも知れない。

 

学生の頃は本番回数も少なかったけど、仕事が増えれば不調の中で本番を迎える事だって当然増える。

 

私の、まだまだ駆け出しの赤ちゃんの様なキャリアの中で、一番辛かったのは気管支炎と副鼻腔炎のダブルコンボの中で歌ったケルビーノでした。

 

只でさえオケとズレやすい1幕のアリアに、走って寝転んで隠れて、とにかく動き回らなければいけない演出。「オレに合わせろ」的な指揮のマエストロ(素晴らしいキャリアのマエストロでしたよ!合わせられなかったこちらが悪い)、気管支炎で弱った肺にどんどん上がる息…。

 

次に辛かったのは、今回と同じ様な症状の中で出演した新国立劇場のガラコンサート。

鼻水と発熱が治らない中で、病院に行った帰りに記録的な豪雪で電車5時間ストップ。からの、バス運休で大雪の中を徒歩1時間かけて帰宅。

 

けれど、ケルビーノはとりあえず大きな事故なく歌いきったし(その時のDVDは死ぬ間際にしか見る勇気はないけど)、ガラコンの方はそれまでの本番の中で皆様から一番褒めて頂けた本番でもありました。

今でも「あの時が一番良かった!」なんて言う人もいるくらい。

 

当たり前だけど身体って生身なので、その都度調子は違うし、どんな体調の時にどういう対処をすれば良いのかをこの二つの公演で学べたのは幸いでした。何か障害があった方が燃えるタチの様です。

39度の発熱の中で主役を演じて拍手喝采だった先輩もいらっしゃいました。

 

何が言いたかったかといえば、どんなコンディションでも明日は必ず良いコンサートになりますよ。

って事です!!!!

皆さま、どうぞ楽しみにご来場下さいませ。

……くれぐれも風邪には気をつけて…。

 

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ちなみに、今日ついでにしてもらったアレルギーチェック。

あると思い込んでいた猫にはなくて、まさかの犬にだけ反応が…。

ショックーーーーー!

 

…さ、寝よ寝よ。